玄米を食べたらお腹がゴロゴロする方へ

お米に関してのご相談の中で、「玄米の食べ方について」書きたいと思います。

玄米を食べたい方の中でも、お腹がゆるくなってゴロゴロする人と、ならない人がいます。
玄米だけではなく、食物繊維の多い食べ物や、歯ごたえのある食べ物は、アゴが疲れたり消化不良になるのではと心配される方もいらっしゃいます。

すこし考えていただきたいのは、普段から運動をしている人には平気なことでも、運動不足の人が急に同じ運動すると筋肉痛になることがありますよね。
筋肉痛になったからといって、運動する事は悪いことでしょうか?
そんな事はありませんよね。

準備体操して、徐々に体を慣らして行くことで、本来持って生まれた身体機能が鍛えられ、健康へと結びつきます。

では、運動をするということは、筋力だけを鍛えますか?
そうではありませんよね。
全身の筋力、内臓の働きも良くなります。良い事はもっとありますよね。
逆に運動不足による悪影響はみなさんのご存じの通りです。

今の時代は、「食の運動不足」になっています。

お腹がゴロゴロする人は、食物繊維の多い玄米に体が驚いているかもしれません。
玄米だけを炊飯して食べたい方は、少しづつ体を慣らしていくことを考えてください。
どの方法でも大切なのは、しっかりよく噛むこと。
玄米でも白米でも、今より20回多く噛む事を意識してみてください。

<慣らす方法は色々あります>
量を少しから始めてみる。
玄米と白米を混ぜて炊く。(これはうまく炊く方法があります。)
精米度合いを調節する。3分づき、5分づき、7分づきなどです。

そして、調理方法もしっかり勉強してください。
ぼそぼそ不味い玄米ごはんは、きちんと調理できていません。
この頃は、考えなくても適当にしていれば食べられる食材が増えてきたので、調理を工夫するという事を忘れてしまう傾向があります。
良い食材を選ぶのは必須ですが、食材の問題だけではなく、調理方法に原因があるという可能性も念頭に置いてください。

良く噛まずに飲み込む「ガツガツ、ごっくん」という食事スタイルの人は体にも悪いですし、食材の味を満喫しないまま飲み込んでいるのでもったいないですよ。

『お米』とひとくくりに皆さんされますが、お米にはたくさんの種類があります。
品種や栽培により栄養成分がことなります。
現代の品種のお米と、昔の品種は栄養が違うという事をご存知でしょうか。

徳島県の伝統品種のお米である「徳ばん」というお米は、現代品種のこしひかりのデンプンの質とは糖質の形状や成分の%が違います。性質が違うので、食感や風味も独特で弾力があり、噛むことで風味が感じられるタイプのお米です。身体にゆっくりと継続的に栄養を補給する形になっています。食べた時の胃腸の調子や、腹持ちも違います。

お米とひとくくりにされますが、昔の種類のお米は今よりももっと体にやさしかったのですよ。

糖質制限のお米がある事をご存じでしょうか。
玄米でも精白米と同じ様に炊ける玄米食専用のお米があることもご存じでしょうか。
いずれも遺伝子組み換えではありませんよ。

お米を食べる食生活をされている方は、もっとお米を自分に合わせて選択されるべきです。
もったいないです。

今回は、玄米の食べ方を「食物繊維」に着目して書きました。
玄米の成分についてはまた今度取り上げます。


余談ですが、
この頃は特定の食材だけ食べたり、食べなかったり、極端な量を食べたり、そんな情報に触れるにつけ「平和だな」「供給可能な時代が長続きしたらいいな」と思います。つい最近、昭和の初めには食糧難で東京でも栄養失調、餓死があったぐらいですからね。冷凍食品の開発も食糧難を解決しようとしたところから本来は始まったのです。今とは重みが違いますね。国が一定のシステムで100年以上動くのは本当に難しい事ですから、食べ物があるということは本当にありがたい事です。
私は伝統食を中心に旬の食材を大切に食べていたいと思っています。
長く行うことのできる食スタイルの中で、よい食材と出会うことが、健康を守ることにつながると信じています。
「良いも悪いも人次第。扱う人次第。」

 

伝統食材クリエーター にい きよ

伝統米の栽培を生業とし、伝統食クリエイターとして日本の伝統食材の魅力を発信しています。1300年の歴史を受継ぐ伝統黒米『弥生紫(やよいむらさき』を継承する12代目農家です。

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